CATEGORY

講師ブログ

過集中とは何か?

過集中の話 発達障害を抱える子に多く見られる特性の1つに「過集中」というものがあります。 過集中は、その名の通り「過剰に集中しすぎてしまう」という現象です。 過集中は、発達障害を抱える人の強みとして紹介されることが多く、よく知られた現象ですが、実はなぜ起こっているのか?という状態を研究した論文や報告は実は少ないです。 主には、 ①ADHDが目の前の楽しいこと(報酬)に対して反応しすぎて、やめられな […]

ワーキングメモリ支援を通して、子どものレジリエンスを高める方法② ~具体的な支援方法編〜

ワーキングメモリとレジリエンス 前回「ワーキングメモリが低い子はレジリエンスを高めにくい」という話をしました。(以下:ワーキングメモリ=WM) 今回は、具体的にレジリエンスをどう高めていくのか?という話をしていきます。 まずレジリエンスを高めるには、目の前の課題に対して   「過去の経験からどのような困難か明確化する」(記憶) 「何をすればいいか考える」(思考・判断) 「どうい […]

ワーキングメモリ支援を通して、子どものレジリエンスを高める方法① 〜なぜ発達障害を抱える子はレジリエンスが低いのか?〜

ワーキングメモリとレジリエンス 今日は「ワーキングメモリとレジリエンス」というテーマで紹介します。 レジリエンスとワーキングメモリと、どちらも聞いたことがある人はいると思いますが、実はこの2つは深い関係にあります。 そして、レジリエンスの低い子にどう支援をしていくか?というテーマで紹介していきます。 ワーキングメモリとは?(※以下ワーキングメモリ=WM) そもそもWMとは何か?というと、「目の前の […]

ビジョントレーニングとは? 〜発達障害は視覚機能に困難が多い?〜

ビジョントレーニングとは? ビジョントレーニング とは、簡単に言えば「眼の機能を鍛える訓練」です。 最近では、ボクシングの村田選手が実践していることで有名になりましたが、元々はアメリカ空軍のパイロット訓練法として開発されたトレーニングと言われています。そして今では、 LDの人の識字能力の向上 運動能力向上 などに効果があるという研究もあり、特別支援教育においてビジョントレーニングの有効性が広まって […]

なぜ発達障害を抱える人は、睡眠障害を併発することが多いのか?

睡眠障害とは? 睡眠障害とは、睡眠に何からの困難を抱えている状態を指します。 不眠症を代表として、 起床困難 過眠症(ナルコレプシー) SAS(睡眠時無呼吸症候群) 睡眠時驚愕症 夢中遊行(夢遊病) 体内リズムが崩れる概日リズム睡眠-覚醒障害 などあり、様々な症状が睡眠障害に含まれます。 そして、ASD,ADHDを初めとする発達障害を抱える人には50%近く睡眠障害を抱える人が存在していると言われま […]

記憶からADHDの行動を考える 〜注意散漫×計画性×発想力〜

ADHDと記憶 今回は「記憶」という脳機能からADHDの行動を考えます。   ADHDの研究は現在も世界中で進んでいますが、まだまだ未解明のことも多いです。 そんな中、今回は記憶の基本的な機能の説明に加えて、 ADHDはなぜ注意散漫なのか? ADHDはなぜ計画性がないと言われるのか? ADHDは、なぜ発想力が豊かだと言われるのか? というテーマで紹介します。    前頭前野の記 […]

「優しさ」はどう教える? 〜共感より◯◯が大事!〜

優しい人になって欲しい? 大人は「優しい人に育って欲しい!」と思い、子供に様々なアプローチをしますが、なかなか思った通りには育ってくれません。     心ない言葉や汚い言葉、アニメの影響で「ぶっ殺す!」なんて言葉が出た時には、つい叱ってしまうこともあります。 思い通りにならないのが子供という存在と言えますが、一体どうすれば優しく、思いやりのある行動を教えることができるのでしょう […]

叱ることの4つのデメリット 〜行動科学の視点から〜

褒める?叱る? 「私は子どもを褒めて育てたいです!」 「いや、叱ることも大切です!」   という、褒めるか叱るかは常に話題になりますが、今回は、「叱ることの4つのデメリット」を紹介します。   抑えておくこと <前提①> この叱るか褒めるか?を考える時に大切なことは、「子どもとの信頼関係」です。  なぜなら、信頼関係があれば、褒めても叱っても大人の意図が伝わり、子ども […]

支援における「遊びの発達段階」を考える

遊びの発達段階とは? 発達支援において「遊び」は重要なテーマです。 「遊び」の中で、子どもたちは様々な力を身につけていきますので、今回は「遊びの発達段階」について紹介します(^ ^)     子どもは生まれてから発達段階に沿って遊びも成長していきます。 1、愛着形成期(養育者と子どもで関わりながら遊ぶ段階) 2、感覚遊び期(ガラガラ:聴覚、メリーゴーランド:視覚、たかいたかい: […]

トラブル後のソーシャルスキルの高め方 〜すぐ謝れる子と謝れない子の違い〜

トラブルがあると・・・ 子どもの生活はトラブルの連続です。それは、悪いことではなく、トラブルを経験する中で学び、社会に適応していく大事なステップです。   しかし、大人がトラブルの仲裁に入ると、「ごめんさない」とすぐに謝れるがいる一方で、謝ることができない子がいます。大人としては、「とりあえず喧嘩したことは謝ろう!」と伝えますが、頑固な態度につい、 「謝りなさい!」「あなたもやったんでし […]

同時に考える力と順番に考える力 〜同時処理と継次処理〜

人には得意不得意がある 片付けるのが得意な人、苦手な人 作文が得意な人、苦手な人 地図を読むのが得意な人、苦手な人 どんな人にも得意不得意があります。   これには色々な要因がありますが、脳の情報処理のタイプで決まることが多いです。 自分のタイプを把握すると、苦手なことも解決策が見つかるかもしれません(^ ^)   そんな脳のタイプの中から今回は、同時処理と継時処理について紹介 […]

パニックになってしまった子への対応事例 〜スモールステップと共感と言語化の使い分け〜

放デイや学校現場にいると、パニックになった子どもに対応する場面によく遭遇します。   どんな人でもパニックになる可能性はありますが、教育・児童福祉の現場ではASDのこだわり行動や感覚過敏など特性をもっている子に対して、大人が特性対応を知らないで引き起こしてしまうケースは多いです。   今回は、中の人がパニックになった子どもに対応した時のエピソードと、その時に使った方法を合わせて […]

視覚優位と聴覚言語優位

得意を生かす 発達障害者支援において「得意を生かす」という言葉がよく使われます。 そして、発達障害者(特に自閉症の当事者)においては、 「『視覚優位』の人が多いので、視覚支援を意識しましょう」 と知っていて当たり前のように扱われます。   しかし、視覚優位、聴覚優位と一口に言っても、実際にどんな様子を指しているのか?どう活用できるのか?など細部まで知っている支援者は意外と少ないです。 今 […]

ディスレクシアの人には隠れた才能があるかもしれない 〜特徴的な仕事×支援方法〜

ディスレクシアとは? ディスレクシアとは、LD(学習障害)と呼ばれる発達障害の中で、「読むことに困難のある症状」のことを指します。 文字は、現代社会においては「読めて当然」という存在ですので、ディスレクシアを抱える人は、様々な場面で困り感を抱えてしまいます。   一方で、ディスレクシアを抱える人には、ある特定の能力が高い人が多いことが昔から知られています。 本日は、そんなディスレクシアに […]

子どもは「教師の魅力」をどう感じているのか? 〜6つの力と小中高の違い〜

教師の魅力 学校において多くの子どもは、魅力的な先生に担任をしてほしいと願っています。 特に支援が必要な困難のある子には、「信頼できる先生」でなければ言うことを聞きたくない、という子も多いです。   もちろん先生もそれを理解しているので、面白い授業や学級経営を日々考え続けていますが、やはり「あの先生は当たり!」「今年はハズレだったわ」のような評価が存在することも事実です。 これには色々な […]

ICT機器の活用は、本当に子どもの学力を伸ばすのか?〜PISA調査の報告結果を特別支援教育の視点から考える〜

ICT機器の活用は、本当に子どもの学力を伸ばすのか? こんにちは!こども発達支援研究会です! 本日のテーマは「ICT機器の活用は、本当に子どもの学力を伸ばすのか?〜PISA調査の報告結果を特別支援教育の視点から考える〜」です。 近年、教育分野にICT機器の活用が進められています。これは、困難のある子の学習支援や生活の質を高めるために、大きな力となると言われています。 しかし、人々の思いとは裏腹にな […]

ASD(自閉症スペクトラム)の子に伝わる4つの指示の出し方

指示が伝わりにくい? 自閉症スペクトラム(=以下ASD)を抱える子は、 社会性の困難 こだわり行動(感覚の困難を含む) と言う特性があります。(DSM-5による)また、それ以外にも様々な特性をもっているケースが多く、0〜100まで連続しているというイメージで「スペクトラム(=連続体)」の言葉が使われています。 「社会性の困難」と言う言葉は、周囲の大人一方的な見方であり、賛否両論ではありますが、支援 […]

発達障害とは何か? 〜法律に基づく3つの特徴〜

自分も発達障害?  最近は、「発達障害」という言葉がメディアを通じて、日常会話でも使われるくらい一般的に広まってきました。数年前は考えられないような状態です。しかし、広まった結果、「あいつは発達障害だ!」という一方的な決めつけが起きたり、「自分はもしかして発達障害ではないか?」と疑心暗鬼になってしまう人も出てきました。  この記事では、「発達障害とは何か?」ということを説明して、正しい理解を周知し […]

ASD(自閉症スペクトラム)の基本 〜3つの特徴〜

ASD(自閉スペクトラム症) 自閉スペクトラム症(以下ASD)は、昔は自閉症障害、アスペルガー症候群、高機能自閉症、広汎性発達障害など色々な名前で呼ばれていました。それだけ、症状の状態が複雑だったということですが、現在では全て連続体(スペクトラム)であり、同様の症状の現れ方が異なっていると考えられているので、ASDで統一されました。 主な特徴としては、「社会性の困難」「こだわり行動」「感覚の困難」 […]

特別支援教育が大切な理由 〜発達障害×グレーゾーン〜

なぜ特別支援教育が重要なのか?  現在、教育現場・療育現場では「特別支援教育」の重要性が高まっています。しかし、特別支援教育とはそもそも何なのか、ということを最初に紹介します。  まず皆さんは「特別な支援が必要な子」と聞いてどのような子を想像するでしょうか?とある講演会でこの質問をすると、 「発達障害のある子」 「家庭環境が良くない子」 「教室で授業に参加できない子」 など色々な意見が出ました。 […]