子ども発達支援研究会

2020-02-13

視覚優位と聴覚優位について

視覚優位と聴覚言語優位

発達障害者支援において「得意を生かす」という言葉がよく使われます。

 

そして、発達障害者(特に自閉症の当事者)においては、

「『視覚優位』の人が多いので、視覚支援を意識しましょう」

と知っていて当たり前のように扱われます。

 

しかし、視覚優位、聴覚優位と一口に言っても、実際にどんな様子を指しているのか?どう活用できるのか?など細部まで知っている支援者は意外と少ないです。

 

今回は、そんな視覚優位と聴覚優位をテーマにして書いていきます(^ ^)

 

 

▶︎ 視覚優位

 

視覚優位とは、目で取り入れた情報処理が得意な人を指します。

(これは、単純な「視力」とは異なり、視覚優位でも視力が悪い人は多いです)

 

以下で詳細を紹介します。

 

得意なこと

 

など、目で見た情報処理が必要とされる活動で能力を発揮することが多いです。

 

視覚優位の人は、日常の生活でも得意な様子が見られます。

例えば、学校の先生などは、子どもの顔をすぐ覚えたりしますし、レストランのウェイターの人であれば、お客さんの動きをよく把握できる人が多かったりします。

 

 

苦手なこと&対策

視覚優位に偏っている人の場合は、

などの視覚情報に頼れない場面で苦手さが見られるケースがあります。

 

例えば、授業を受けても、先生が喋ってばかり(音声のみ)だと記憶に残りにくい、ということが起こります。(この場合は、聞いた内容をすぐメモしてノートに視覚情報として残るようにすると、理解がフォローできます)

 

あるいは、極端に視覚優位に偏っていると、文字だけの本を読んでも頭に入らなかったりします。

(よって、Youtubeなどの動画教材やオーディオブックなど音声教材の方が学習には有効なことが多いです)

 

 

聴覚優位

 

聴覚優位は、耳から得た音声情報を覚えたり、考えたりすることが得意なタイプです。

音は「人からの言語」とも考えられるので、「聴覚言語優位」と言われたりもします。

 

得意なこと

などの特徴があります。

 

例えば、学校では先生の指示で行動する場面が多いので、聴覚優位の子の方が困り感が少ないケースが多いです。

また、会話など音声でのやりとりが記憶に残りやすいので、お客さんと会話して対応することの多い接客業などでは有利に運ぶことは多いと言えます。(もし、苦手でも、相手に断ってメモをするなどの対策をすれば大丈夫です)

 

苦手なこと&対策

もし聴覚優位に偏りがある人の場合は、

などの苦手が見られることがあります。

 

例えば、多くの人とコミュニケーションを取る仕事だと、名前を聞いても思い出せないなどの状況になることが多いです。そんな時は、

などの対策をすると良いです。

 

また音が耳に入りやすいので、ざわざわした場所で勉強すると集中できなくなります。さらに、音声情報を記憶しやすいので、流行りの歌などが頭の中でループしていることも多く、集中したい時に困ってしまうこともあります。

よって、

などの対策が有効です。

 

 

最後に

今回は、視覚優位と聴覚優位について紹介しました。

 

実は、発達障害を抱える人は視覚優位と聴覚優位のどちらかに偏っている人が多いと言われます。

特に、ASD(自閉症スペクトラム)を抱える子は、言語情報に苦手さをもっているケースが多いので、その結果、視覚優位である多いです。(これは、視覚情報で考えるのが得意というより、言語情報の処理が苦手なので、相対的に視覚優位になっている、ということです。)

 

また、聴覚優位の子も現場ではたくさんおり、安易に「視覚支援をすればいいんでしょ」と判断をしてしまうと、必要な子に支援が届かないことになります。

 

どちらの傾向もしっかり把握して、支援に取り組みたいですね(^ ^)

 

以上です!今回も、読んでいただきありがとうございました!

 

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