過集中とは何か?

過集中の話

発達障害を抱える子に多く見られる特性の1つに「過集中」というものがあります。

過集中は、その名の通り「過剰に集中しすぎてしまう」という現象です。

過集中は、発達障害を抱える人の強みとして紹介されることが多く、よく知られた現象ですが、実はなぜ起こっているのか?という状態を研究した論文や報告は実は少ないです。

主には、

①ADHDが目の前の楽しいこと(報酬)に対して反応しすぎて、やめられなくなる

②ASDのこだわり行動が続いている状態

この2つの状態を過集中と呼ぶことが多いと言われますが、これから新しい発見が見つかる可能性のある分野なのです。

過集中のメリット・デメリット

過集中は、武器として活用したい力ですが、反動で体調を崩してしたり、虚脱状態になってしまったりと、予後がなかなか悪いものでもあるので、本人が辛ければしっかりケアをする必要があります。

一般的には、過集中してしまうタスクがある場合は、

◆1時間ごとにタイマーを鳴らす
◆同僚に教えてもらう
◆「ストップ」と書かれたカードを目の前に提示してもらう

など、環境調整や周りからの働きかけで、調整するのが一般的です。

また、ゲーム・パチンコなど目の前の報酬が強い行動では、依存状態になることも多いので、これも周囲から関わりを含めてケアをする必要があるでしょう。

このほかにも、目の前にお菓子のカゴなどがあると、お菓子(=報酬)に対して我慢ができず延々食べ続けてしまうという過集中現象もあり、中には摂食障害と疑われてしまうことがあります。

これはシンプルに目の前にお菓子がなければ発動しないので、ADHDのお子さんがいる家庭では、お菓子などの買い置きは十分注意すると良いでしょう。

過集中の対策

過集中は上でも書いた通り、適度に休憩をとって対策をするのが一般的ですが、一方で、別の考え方の対策もあります。

1つのことに集中できる、というのは大きな才能になりうるので、
「体を鍛えて過集中に耐えうる体にしてしまう」
という考え方です。

例えば、ADHDの人でもスポーツをしていると体力がついていく中で、過集中しても問題なく過ごせる人もいます。

つまり、子どもの頃から体力をつける運動を継続して行うことで、受験や就職後に過集中を活用した取り組みで大きな成果を残せる可能性が上がります。特に、何かを制作する仕事、あるいは単純作業系のものは過集中に入りやすいです。(もちろん嫌いなことではないことが前提ですが)

最後に

発達障害を抱えている子は、様々な特性を抱えています。

そしてその特性が「個性」か「障害」かを決めるのは、周囲の環境によります。過集中のようなわかりやすい特性があった場合は、どう対応していくのか?というマイナス面にフォーカスした考えと同時に、「どうすれば強みになるのか?」という発想も大切にしていきたいですね!

以上です、参考になれば幸いです(^ ^)

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