子どもに伝わる叱り方とは? 〜発達段階に沿って言葉を変える〜

相手のことを考えない発言

子どもは発達段階の途中ですので、衝動的に行動することも多いです。つい、「相手のことを考えなさい!」と叱ってしまうこともあるかと思います。

しかし、叱っても時間が経てば同じことを繰り返す。何度言っても変わらない、そんな時もあるかもしれません。

子どもが喧嘩をしていたら・・・

例えば、放デイの療育の時間

▶︎ Tくんが、Yくんに「そんなの簡単じゃん!」と言う
▶︎ Yくんは悪口を言われたと思い、指導員の元へ行く
▶︎ 指導員はTくんから話を聞いてみた
▶︎ Tくんは自分の発言が悪口だと気付いていない

さて、このような時にTくんになんと言えば良いでしょうか?

よくある言葉がけとしては、

1、「Yくんはどんな気持ちだったと思う?」

2、「自分が言われたら、どんな気持ちになる?」

と言う2つの言い方があります。

一体どちらの方がTくんに伝わるでしょうか?

視点の違い

結論から言えば、子どもに伝われば、どちらでも良いですが、これらの言葉には「視点の違い」を意識すると使い分けが可能です。

例えば、
「Yくんはどんな気持ちだったと思う?」
と言う言葉は、相手の視点で物事を考えさせる言葉です。

反対に、
「あなたが言われたら、どんな気持ちになる?」
と言う言葉は自分の視点で考えさせる言葉です。

この視点の違いは、子どもの発達段階や特性によって異なります。

例えば、他者視点は4〜5歳ぐらいから獲得すると言われますが、個人差もあり小学校低学年ぐらいですと、まだ難しい子は多いです。


あるいは、ASD(自閉症スペクトラム)の子は、他者視点で考える力の獲得が定型発達の子と比べると遅いと言われます。

よって、まだ相手の視点で十分に考えることが難しい子には、

「自分が言われたら、どう思う?」と自分の視点で考えさせる

「ん〜むかつく!」と自分の気持ちを答えさせる

「自分が言われてイヤな言葉は、言わないようにしようね」と、相手も同じだと落とし込む

このような流れで、行動の意味が伝わりやすくなります。


もちろん、子どもたちも成長にしたがって、徐々に相手の気持ちを察知して動けるようになります。

そうして、力を身につけた後に、
「◯◯さんはどんな気持ちだったと思う?」
と、直接気持ちを問う言い方にステップアップすると、より他者を意識して行動できるようになります。

つまり、子どもの発達段階によって、言葉を使い分けると、「相手のことを考える力」の発達を促すことができます。

もし、話が伝わらないな〜と思った時は、視点を意識して話してみてはいかがでしょうか?(^ ^)

最後に

世の中では「コミュニケーション能力が大切」と至る所で言われます。

しかし、コミュニケーション能力とは何か?と聞かれると、実は難しい能力です。

コミュニケーションの一言で終えるのではなく、

▶︎ 語彙力
▶︎ 他者視点の力
▶︎ マナーの獲得状況
▶︎ 我慢する力
▶︎ 援助要求スキル

など、より具体的なレベルでコミュニケーションを考えていくことが、困り感のある子を理解する第一歩になりますので、学び続けていきましょう!

以上、参考になれば幸いです(^ ^)



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