発達障害とは何か? 〜法律に基づく3つの特徴〜

自分も発達障害?

 最近は、「発達障害」という言葉がメディアを通じて、日常会話でも使われるくらい一般的に広まってきました。数年前は考えられないような状態です。しかし、広まった結果、「あいつは発達障害だ!」という一方的な決めつけが起きたり、「自分はもしかして発達障害ではないか?」と疑心暗鬼になってしまう人も出てきました。

 この記事では、「発達障害とは何か?」ということを説明して、正しい理解を周知していきたいと思います。

発達障害者支援法

 発達障害は日本においては「発達障害者支援法」が定めている定義をもとに考えることが一般的です。

文部科学省(2016)「発達障害者支援法第一章 総則(定義)」<http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/tokubetu/main/1376867.htm>(参照2018-11-11)


この法律が元になり、様々な支援策が生まれます。しかし、このままだと少しわかりにくいのでポイントを3つに絞ります。

1、脳機能の障害

 1つ目は「脳機能の障害」だということです。
 例えば、

  • 目や耳など身体の障害であれば「身体障害」
  • 心の障害であれば「精神障害」

と呼ばれます。同じように、脳機能の障害を「発達障害」と呼ばれます。

2、低年齢から症状が見られる

 2つ目は「低年齢から症状が見られる」という特徴です。

脳機能の障害なので、生まれつきその症状を有しています。よって、大人になって突然、発症するものではなく、年齢が小さい時からその症状が見られます。

 生まれつきのものなので、子育てが原因ではないのですが、保護者・養育者の方の中には「私の育て方が悪かったの?」と悩んでしまう人がいます。保護者に関わる支援者の方々は明確に「子育てのせいではない」と理解し、伝えられるようにしておくことが重要です

3、困っている

3つ目は、「症状のせいで今困っている」ということです。

 ここが一番重視される定義なのですが、そもそも「発達障害」と名前を付けるのは、困っている人に、支援サービスを提供するためです。

 テレビでは、「スティーブン・スピルバークや坂本龍馬だって発達障害を持っていた」などのように「発達障害には実はすごい力がある!」と美談のように語られるケースは多いです。しかし、スティーブ・ジョブズや坂本龍馬など社会的に成功を収めた方々は、症状で社会生活が送れなくなるほど困ってはいないという背景もあるのです。

 つまり、「発達障害の症状がある」ということと、「発達障害である」というのは全く別のことなのです。

 よって、支援者が発達障害の診断を受けた子を担当する時に押さえておくことは、「この子、そして保護者の方は、今、困っている状況にある」ということです。診断名は「困っているから助けて欲しい」「支えて欲しい」という必死のヘルプサインなのです。

  • 「昔からあんな子はたくさんいましたよ」
  • 「発達障害だからと言って、特別扱いはできません」
  • 「私だって同じような特性をもっていますよ」

 そのような大人の言葉は、困っている目の前の親子には関係がないのです。だからこそ、「発達障害=今、困っている人」だということを念頭に置いて考える必要があるのです。

最後に

最近は「『発達障害』というレッテルを貼るな!その人のありのままを捉えろ!」と主張される著名人の方を拝見します。

レッテル貼りはよくないという主張はその通りだと思います。ただし、現場では「そもそも発達障害の特性によって、何をどうすればいいかわからない」という基本的な部分で、相互理解が進まず、混乱に陥っているケースがほとんどです。

これは、発達障害は脳機能の障害であるが故に、

  • 見た目でわかりにくい
  • ありのままを捉えることが難しい

という特徴があります。よって、子どものありのままを姿を捉え、理解するために、発達障害を初めとした特別支援の知識を持つことが大切になります。

専門的なことが多く、大変な分野ではありますが、当研究会でも、そのような現場の方々を対象に積極的に特別支援に関する情報をお届けしています。

ぜひ共に学んで欲しいと思っていますので、今後ともよろしくお願いします(^ ^)

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