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支援情報

発達支援に関わる具体的な方法の紹介記事ページです。

認知機能を改善させる運動とは? 〜過去30年間の知見を分析から〜

認知機能を改善させる運動? 前回記事で、運動が認知機能に与える影響を研究した国際共同研究を紹介しました。 上の記事でも紹介した、筑波大学 紙上敬太准教授は、バーゼル大学(スイス) Sebastian Ludyga博士らの研究グループとともに、「どのような種類の運動が認知機能を改善させるのか?」という研究を発表しています。 紹介されている研究で分かった事は、以下です。 1、運動の種類は? % […]

LD(学習障害)を抱える子への読み書き指導全体図

読み書き指導 勉強ができなくて悩んでいる子はたくさんいます。 ・計算が遅い・文章問題が解けない・漢字が覚えられない このように学習に困っている子への支援方法は日夜、研究・開発をされています。 今回、我々研究会でも、読み書き指導の研修会を行うことになりましたので、指導方法をまとめてみました。 全体図 こちらの全体図は、主に読み書き障害(ディスレクシア)、書字障害(ディスグラフィア)の子へ支援をする際 […]

暴力暴言を改善するにはどうすれば良い? 〜衝動性×注意機能アプローチ〜

暴言暴力の多い子 先生が子どもの指導をしている時に、最も困ってしまう行動は暴言暴力の多い子です。 子どもにも色々な背景がありますが、暴言暴力は生きていく上で、社会的にアウトな行動ですので、何としてもやめさせなければいけません。 しかし、子ども自身もパニックの状態であったり、様々な過去の経験から起きていることも多いので、改善は難しく、苦手な先生も多いです。 その結果、威圧的な指導や恐怖的な対応に頼ら […]

才能は遺伝か、環境か? 〜遺伝と環境の相互作用の3パターンから考える〜

才能はどうやって決まる? 人の才能はどのように決まるのでしょうか? 親の遺伝?育ってきた環境?色々な意見がありますが、現在では「遺伝と環境の相互作用」という説が主流となっています。 そして、アメリカの発達心理学者の「アーサー・ジェンセン」は、「遺伝的な可能性が花開くのにどれくらい環境が左右するかは、特性ごとに違う」という説を提唱しています。 例えば、身長など遺伝的な要素が大きい特性もあれば、知識・ […]

子どもに伝わる叱り方とは? 〜発達段階に沿って言葉を変える〜

相手のことを考えない発言 子どもは発達段階の途中ですので、衝動的に行動することも多いです。つい、「相手のことを考えなさい!」と叱ってしまうこともあるかと思います。 しかし、叱っても時間が経てば同じことを繰り返す。何度言っても変わらない、そんな時もあるかもしれません。 子どもが喧嘩をしていたら・・・ 例えば、放デイの療育の時間 ▶︎ Tくんが、Yくんに「そんなの簡単じゃん!」と言う&# […]

『人の役に立ちたい』と思うことは危ない?自己肯定感のあり方を考える

自己肯定感の調査 内閣府では、子ども・若者育成支援推進法に基づき、「子供・若者白書」を作成しています。 こちらの資料では、日本と海外の若者が比較検討した資料が公開されており、日本の若者は自己肯定感が低い、ということが報告されています。 このような調査をもとにして、自己肯定感を測っているわけですが、ほかにも、 ▶︎ 自分には長所があると思う▶︎ 自分の考えを相手にはっきり […]

発達障害は増えているのか? 〜これまでの研究から考える〜

発達障害は増えている? 発達障害は増えているのか?というテーマは、長年議論の的でもあります。 「『発達障害』という言葉が出てきたから、今まで見過ごされていた人たちが診断されているだけでしょ」という「増えていない」という主張がある一方で、 「概念が生まれた後も、有病率がどんどん上がっている!何か原因があるのでは?」と思い、「発達障害は増えている」と考える人もいます。 特に、「増えている」と主張する人 […]

感情の整理が苦手な子の原因と、アンガーコントロールを教える方法

アンガーマネジメント アンガーマネジメントの重要性は、よく言われます。しかし、実際にキレやすい子に感情コントロールの方法を教えるのは大変です。 また、アンガーマネジメントも種類がありますが、今回はASD(自閉症スペクトラム)があり、認知が偏っているケースでの教え方を紹介します。 横断歩道を渡ろうとすると ASDの子は、様々な特性を持っているが故に、世の中の捉え方も、定型発達の人とは異なっていること […]

過集中とは何か? 〜メリット・デメリット×対策〜

過集中とは? 発達障害を抱える子に多く見られる特性の1つに「過集中」というものがあります。 過集中は、その名の通り「過剰に集中しすぎてしまう」という現象です。 過集中は、発達障害を抱える人の強みとして紹介されることが多く、よく知られた現象ですが、実はなぜ起こっているのか?という状態を研究した論文や報告は実は少ないです。 主には、 ①ADHDが目の前の楽しいこと(報酬)に対して反応しすぎて、やめられ […]

ワーキングメモリ支援を通して、子どものレジリエンスを高める方法② ~具体的な支援方法編〜

ワーキングメモリとレジリエンス 前回「ワーキングメモリが低い子はレジリエンスを高めにくい」という話をしました。(以下:ワーキングメモリ=WM) 今回は、具体的にレジリエンスをどう高めていくのか?という話をしていきます。 まずレジリエンスを高めるには、目の前の課題に対して   「過去の経験からどのような困難か明確化する」(記憶) 「何をすればいいか考える」(思考・判断) 「どうい […]

ビジョントレーニングとは? 〜発達障害は視覚機能に困難が多い?〜

ビジョントレーニングとは? ビジョントレーニング とは、簡単に言えば「眼の機能を鍛える訓練」です。 最近では、ボクシングの村田選手が実践していることで有名になりましたが、元々はアメリカ空軍のパイロット訓練法として開発されたトレーニングと言われています。そして今では、 LDの人の識字能力の向上 運動能力向上 などに効果があるという研究もあり、特別支援教育においてビジョントレーニングの有効性が広まって […]

ICD-11の発達障害関連の情報まとめ

ICD-11とは? ICDとは、正式名称は「疾病及び関連保健問題の国際統計分類(国際疾病分類)」と言います。WHOが定めた病気の診断に関する国際的な基準であり、日本でも多くの病院がICDの基準に基づいて診断を行なっています。   昨年度の2019年5月に、このICDが約30年ぶりに改定され第11版(ICD-11)が承認されました。 現在は、厚生労働省・総務省が審査中であり、今後1年程度で […]

「優しさ」はどう教える? 〜共感より◯◯が大事!〜

優しい人になって欲しい? 大人は「優しい人に育って欲しい!」と思い、子供に様々なアプローチをしますが、なかなか思った通りには育ってくれません。     心ない言葉や汚い言葉、アニメの影響で「ぶっ殺す!」なんて言葉が出た時には、つい叱ってしまうこともあります。 思い通りにならないのが子供という存在と言えますが、一体どうすれば優しく、思いやりのある行動を教えることができるのでしょう […]

叱ることの4つのデメリット 〜行動科学の視点から〜

褒める?叱る? 「私は子どもを褒めて育てたいです!」 「いや、叱ることも大切です!」   という、褒めるか叱るかは常に話題になりますが、今回は、「叱ることの4つのデメリット」を紹介します。   抑えておくこと <前提①> この叱るか褒めるか?を考える時に大切なことは、「子どもとの信頼関係」です。  なぜなら、信頼関係があれば、褒めても叱っても大人の意図が伝わり、子ども […]

支援における「遊びの発達段階」を考える

遊びの発達段階とは? 発達支援において「遊び」は重要なテーマです。 「遊び」の中で、子どもたちは様々な力を身につけていきますので、今回は「遊びの発達段階」について紹介します(^ ^)     子どもは生まれてから発達段階に沿って遊びも成長していきます。 1、愛着形成期(養育者と子どもで関わりながら遊ぶ段階) 2、感覚遊び期(ガラガラ:聴覚、メリーゴーランド:視覚、たかいたかい: […]

トラブル後のソーシャルスキルの高め方 〜すぐ謝れる子と謝れない子の違い〜

トラブルがあると・・・ 子どもの生活はトラブルの連続です。それは、悪いことではなく、トラブルを経験する中で学び、社会に適応していく大事なステップです。   しかし、大人がトラブルの仲裁に入ると、「ごめんさない」とすぐに謝れるがいる一方で、謝ることができない子がいます。大人としては、「とりあえず喧嘩したことは謝ろう!」と伝えますが、頑固な態度につい、 「謝りなさい!」「あなたもやったんでし […]

同時に考える力と順番に考える力 〜同時処理と継次処理〜

人には得意不得意がある  ▶︎ 片付けるのが得意な人、苦手な人 ▶︎ 作文が得意な人、苦手な人 ▶︎ 地図を読むのが得意な人、苦手な人 どんな人にも得意不得意があります。 これには色々な要因がありますが、脳の情報処理のタイプで決まることが多いです。自分のタイプを把握すると、苦手なことも解決策が見つかるかもしれません(^ ^) そんな脳のタイプの中から今回は […]

パニックになってしまった子への対応事例 〜スモールステップと共感と言語化の使い分け〜

放デイや学校現場にいると、パニックになった子どもに対応する場面によく遭遇します。 どんな人でもパニックになる可能性はありますが、教育・児童福祉の現場ではASDのこだわり行動や感覚過敏など特性をもっている子に対して、大人が特性対応を知らないで引き起こしてしまうケースは多いです。 今回は、中の人がパニックになった子どもに対応した時のエピソードと、その時に使った方法を合わせて紹介していこうと思います。 […]

視覚優位と聴覚言語優位 〜得意を活かした支援を考える〜

得意を生かす 発達障害者支援において「得意を生かす」という言葉がよく使われます。 そして、発達障害者(特に自閉症の当事者)においては、「『視覚優位』の人が多いので、視覚支援を意識しましょう」と知っていて当たり前のように扱われます。 しかし、視覚優位、聴覚優位と一口に言っても、実際にどんな様子を指しているのか?どう活用できるのか?など細部まで知っている支援者は意外と少ないです。 今回は、そんな視覚優 […]

子どもは「教師の魅力」をどう感じているのか? 〜6つの力と小中高の違い〜

教師の魅力 学校において多くの子どもは、魅力的な先生に担任をしてほしいと願っています。 もちろん先生もそれを理解しているので、面白い授業や学級経営を日々考え続けていますが、やはり「あの先生は当たり!」「今年はハズレだったわ」のような評価が存在することも事実です。 これには色々な要因がありますが、そもそも先生が「子どものニーズ」を把握していないことが原因にあるかもしれません。先生が一方的に良いと感じ […]